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【第9回】 失敗しない、後悔しない ― グッズ・ノベルティ制作会社の選び方    『生産管理の方法』

『工場と直接取引しているか』と題して、デザイン先行の危うさ、伝言ゲームになることによる問題点、貴社ご担当者様の時間泥棒に繋がる懸念などを回避できるメリットを前回第8回コラムにてお伝えしました。今回第9回も更に深掘りしていきましょう。

 

生産管理を直接行っているか?

前回第8回コラムにてお伝えした『工場と直接取引しているグッズ・ノベルティ制作会社』であっても、工場と直接取引していても生産管理は工場任せにしているグッズ・ノベルティ制作会社は残念ながら現実に存在します。

 

決して問屋業を営む企業様のビジネス形態がいけないというわけではありませんが、それではモノを右から左へ渡すだけの問屋業と変わりなく、お客様企業と工場の間にいるグッズ・ノベルティ制作会社として存在意義が問われると考えます。

 

グッズ・ノベルティ制作会社が生産管理を直接行うことは、品質管理だけに留まらないメリットがあるのです。

 

商品企画の段階からアドバイス可能

生産管理を直接行うグッズ・ノベルティ制作会社は、生産ラインにおける不良低減手法にも通じています。その不良低減手法による経験値、モノづくりの知識に長けていることから、商品企画の段階から不良率の低い仕様、原材料含めたロス率の低い仕様を提案可能です。それは、お客様企業にとって結果的に高いコストパフォーマンスを享受いただくことが可能となるのです。

 

一例を挙げましょう。

お客様企業のご担当者が世の中に販売されている商品を、自社オリジナル商品としてアレンジしてグッズ・ノベルティ制作したいと希望されていたとします。その販売商品の仕様と全く同じにすることはグッズ・ノベルティ制作会社としては容易なことです。

 

しかし、その販売商品を仕様変更して見た目も遜色ない販売商品に仕立てることができればお客様企業にとっては、仕入れ価格を抑えることイコール利益を最大化できることに繋がりますし、ノベルティ制作においても、低予算でお客様満足度の高い販促プロモーションの成功に一歩近づくことも可能です。

 

その仕様変更をグッズ・ノベルティ制作会社が適切に提案するには、生産管理を直接行うことによる不良発生率の低い(ロス率の低い)仕様の知識と経験がなければ、お客様企業へアレンジ提案することは叶わないのです。

 

生産工場の状況を定期的に把握しておくが大切です

貴社にとって、以前に制作したアイテムの評判が良かった場合、デザイン変更した上で前回制作依頼したグッズ・ノベルティ制作会社にリピート注文することは、よくあることでしょう。

依頼を請けたグッズ・ノベルティ制作会社は、前回制作した工場で生産することが容易なため、その工場へ発注しようとすることは当然かもしれません。

 

しかしながら、月日が流れれば、工場の様々な状況も変わる可能性は否めません。生産管理を直接行っているグッズ・ノベルティ制作会社は定期的に工場にて生産管理、視察を繰り返しますので、工場の変化を見逃しません。

 

私たちTopでも定期的に工場訪問することを社内ルールとしています。

その定期訪問を繰り返すことによって、以下のような事態を見つけたことで、事前に問題を回避できたことは数え切れません。

 

いくつかの事例を挙げます。

・半製品(途中作業の生産品)が大量に滞留している

・今までの生産ラインリーダーや熟練工員が退社している

・今までの検品ラインリーダーや熟練工員が退社している

・今までの梱包ラインリーダーや熟練工員が退社している

・大量の工員が退社している

・工場内の整理整頓、清掃行き届いていない

・検品および梱包ラインが大幅に縮小している

 

上記以外の事例も多々ありますが、定期訪問を繰り返していれば上記事例から工場経営や品質管理、生産力の変化など推測できることは非常に多いのです。結果的にアクシデント(事故)を未然に防ぎ、お客様企業の制作依頼前に代替工場の手配・段取りも速やかに進みます。

 

『サバの生き腐れ』とまでは申しませんが、きっと今も問題ないないだろうと慢心していると、今現在の工場の内情は期待に反していることもあるのです。

 

生産完了時の出荷前検品だけでは生産管理とは言えません

生産における出荷前検品は大事な生産管理業務のひとつであることは言うまでもありません。しかし、出荷前検品時だけしか工場に訪問しないグッズ・ノベルティ制作会社が多いのもまた現実です。

 

私たちTopも必ず出荷前検品のため工場に赴きますが、他社のグッズ・ノベルティ制作会社の生産管理担当者の方に鉢合わせすることがあります。

その際、よく出くわすケースが、『他社の生産管理担当者の方から相談を受ける』ことです。

 

相談される内容を以下に挙げてみましょう。

・商品本体・個包装など生産前に工場と確約した仕様と異なり、何か良い対応(アイデア)はないか?

・不良率が高すぎて出荷数量に満たないが、再生産すると納期遅延となるため、不良品の中から良品にできるレベルはどの程度だと思われますか?

・不良率が高く、出荷数量に見合わないので、同業の他工場をご紹介願えないか?

等々その他相談例を挙げるとキリがありません。

 

お客様企業ご担当者様が耳にしたらゾッとするような(青ざめる)話です。

そのためにも、生産開始直後、生産中間期、ポイントとなる工程時期など出荷前検品時の訪問時以外に、アイテムの特性を見定めつつ適切なタイミングで工場訪問して目視確認していれば、上記のような相談事はしないで済んだことでしょう。

 

生産管理を自ら行うグッズ・ノベルティ制作会社がお勧め

 

『直接工場と取引しているか』というメリットは前回コラムでもお伝えしましたが、更に適切な時期に直接生産管理に赴き、発注タイミングの間隔が空いた工場には定期視察が欠かせません。

 

貴社におかれましては、お付き合いしているグッズ・ノベルティ制作会社、もしくは今後お付き合いしようかと検討されているグッズ・ノベルティ制作会社に、このようなルールもしくは社内体制が整っているか、余すところなく質問されることをお勧めします。

岡本 将

執筆者

株式会社トップ代表取締役 岡本 将

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