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エコ素材 深掘りコラム<リサイクルレザー>

「エコ素材 深掘りコラム」では、昨今、企業のCSRの一環として注目されているSDGsの視点で、ノベルティに取り扱える生地の特徴や、そのメリット・デメリットなどについてご紹介しています。

それではまず、エコ・SDGsを意識したモノづくりとは何でしょうか?

ズバリ、サステイナブルな(持続可能な)モノづくりです。

となるとやはり、オーガニック、フェアトレード、再生・リサイクルは切り離せない領域になります。

そこで今回の「エコ素材 深掘りコラム」では、人と自然が調和した持続可能なグッズ・ノベルティ制作に向けて、Topが提案できるエコ素材について、SDGsとの関わり、そのメリット・デメリットをご紹介し深掘りしていきます。

今回は「リサイクルレザー」について深掘りしていきます

オリジナルノベルティ制作で半世紀近い実績をもつ当社・Topの視点ならではのヒントも盛り込んでいきますので、エコ素材選定の参考になれば幸いです。最後までお楽しみください。

リサイクルレザーが貢献するSDGsゴール

リサイクルは、SDGs17の目標全てに、間接的には関連しているといえますが、

特に関わりが深いのは、SDGs12番の「つくる責任 つかう責任」です。

 

『つくる責任』 「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」、これはアップサイクルにも繋がります。

 

『つかう責任』とは、消費者に求められる責任であり、リサイクルに協力することなどがその例として挙げられます。

 

リサイクルレザーは、特に「SDGs12.つくる責任、つかう責任」の達成に貢献します。

 

リサイクルレザーとは

リサイクルレザーとは、皮革製品を製造する際に出る端切れ、皮くずを集め、粉砕して繊維状にし、これをラテックス樹脂と混ぜ合わせて固め、シート状に再加工した素材を指します。

 

端切れ、皮くずを集めたものとはいえ、天然皮革の特徴はしっかり踏襲していて、普通の革と遜色はありません。

 

今まで捨てられてきた貴重な革素材をアップサイクルした、環境に優しい素材です。

リサイクルレザーとフェイクレザーとの違い

上述したリサイクルレザーは、未だよく知れ渡っていません。

そこでよく混同されるのがフェイクレザーです。

 

フェイクレザーは、合成皮革のことであり、合成樹脂を塗り重ねて天然皮革(本革)に似せた生地のことです。

 

フェイクレザーは主に以下2種類が存在します。

●ポリウレタン樹脂を使用したPUレザー

●塩化ビニール樹脂を使用したPVCレザー

つまり、リサイクルレザーとの最も大きな違いは、原材料が「天然皮革(本革)」であるか否かという点です。

そのため、フェイクレザーのデメリットは以下のとおりです;

 

●ポリウレタン樹脂を使用したPUレザー : 3年程度で劣化<加水分解が進みベタついてきます>

●塩化ビニール樹脂を使用したPVCレザー : 3年程度で劣化<ひび割れが発生します>

天然皮革(本革)を原料とする「リサイクルレザー」は、天然皮革(本革)同様10年程度の寿命と言われますが、ケア次第では更に長く使用できる点も大きな違いです。

天然皮革と比べた場合のリサイクルレザーの弱点?

引き裂き強度が低下する可能性あり;

天然ゴムやラテックス樹脂を混ぜる割合が小さい場合、天然皮革と比べて伸縮性が少ないため、引裂き強度が低くなり、深い切り傷に弱くなります。

 

質感・風合いが損なわれる可能性あり;

天然ゴムやラテックス樹脂を混ぜる割合が大きい場合、引裂き強度は高まりますが、天然皮革(本革)と比べて質感・風合いが失われてしまいます。

 

経年(エイジング)の味わいが劣る;

天然皮革(本革)と比べて、使えば使うほどの経年(エイジング)の味は、残念ながら出てきません。

 

天然皮革同様、乾燥には要注意;

天然皮革(本革)と比べての弱点とはいえませんが、天然皮革(本革)が、「スキンケアを怠る」と例えられるように、天然皮革が原材料であるリサイクルレザーも乾燥します。

 

リサイクルレザーのデメリットをカバーする加工法あり!

 リサイクルレザーの寿命を伸ばす方法:上述したデメリット項目の中でお伝えしたとおり、リサイクルレザーは天然皮革(本革)同様、ケアが必要です。しかし、ケアを少々怠っても長く使用できる生地があります。

それは革内部が乾燥しないように、リサイクルレザーの表面に樹脂を塗った「スプリットレザー」です。小さめのキズであればブラッシングするだけで目立たなくなるメリットもあります。

 

引き裂き強度の弱さをカバーする方法 :リサイクルレザーの生地メーカーの多くが、生地の厚さが薄いシート状の生地に仕上げます。そのため引裂き強度が低く、天然皮革(本革)と比べ深い切り傷に弱いのは否めません。

 

その強度を高めるための対応策として、私たちTopでもお客様に裏地を張る仕様を提案しています。

 

紛らわしい表現をする提案には要注意!

今回、リサイクルレザーについて深掘りしてきましたが、私たちの同業他社には、残念ながら、紛らわしい表現の生地名称をお客様に対して提案するケースがあると、よく耳にします。

事例:

●「フェイクレザー」「合成皮革」を見た目が判別しづらいことを逆手に天然皮革(本革)と平然と表記する

●「ネオレザー」*「ソフトレザー」**と呼ぶことで、「フェイクレザー」であることを隠す

●「リサイクルレザー」を100%天然皮革(本革)ですと平然と言う***

*ネオレザー:ユニクロ独自のフェイクレザー

**ソフトレザー:合成皮革、ポリウレタン樹脂仕上げ

***天然皮革(本革)とは、繊維構造が保たれたものを薄く漉(す)き、「表面(銀面)」「真皮」「床革(とこがわ)」がそのままの状態を言います。その「床革(とこがわ)」を粉砕し、天然ゴムやラテックス樹脂を混ぜ固め、シート状に再加工したものがリサイクルレザーですので、天然素材100%とは言えません。

 

貴社イメージ・ブランディングにも直結する販促ノベルティ。

それらの取扱説明書や挨拶状などに記載される品名、素材など、その記述内容・表現にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。

CSRの一環としてのノベルティ制作ではなおさらかと。

私たちTopでは、文面表現についてもサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

貴社CSR活動の一環としてのノベルティ制作

リサイクルレザーの深掘り、いかがでしたでしょうか。

 

リサイクルレザーに加えて、他にもエシカル素材と言われる「ヴィーガンレザー」「ウッドレザー」など多種多様なエコ素材生地が次々と注目を浴びてきています。

 

SDGsを意識したサスティナブルなモノづくりは、「地球温暖化」など様々な地球規模の課題を抱えている私たちが、住み、営む環境や経済など社会問題の解決に向けて貢献するモノづくり、とTopは考えます。

 

貴社CSR活動の一環としてのノベルティ制作においても、貴社の商品・サービスに繋がるストーリー性のあるエコ素材生地を選定し、アイテム制作することで、貴社のユーザー様による納得感が高まり、貴社ブランディング向上を図っていただけるよう私たちTopが全力でお手伝いします。

ご連絡をお待ちしています。

 

お時間あれば、以下特集サイトもご覧ください

エコ・SDGsノベルティグッズ制作 | オリジナルグッズ・オリジナルノベルティなら株式会社トップ (sp-top.com)

 

岡本 将

執筆者

株式会社トップ代表取締役 岡本 将

販売雑貨・ノベルティ・資材のオリジナルグッズ制作お任せください。
海外生産による大量ロット制作から国内生産による小ロット制作まできめ細やかに対応いたします。
お客様企業にとって、より良い商品制作の信頼できるパートナー、相談相手として徹底した品質管理で日本クオリティを守ります。

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