エコ素材 深掘りコラム<セルロース繊維>
目次
「エコ素材 深掘りコラム」では、昨今、企業のCSRの一環として注目されているSDGsの視点で、ノベルティに取り扱える生地の特徴や、そのメリット・デメリットなどについてご紹介しています。
それではまず、エコ・SDGsを意識したモノづくりとは何でしょうか?
ズバリ、サステイナブルな(持続可能な)モノづくりです。
となるとやはり、オーガニック、フェアトレード、再生・リサイクルは切り離せない領域になります。
そこで今回の「エコ素材 深掘りコラム」では、人と自然が調和した持続可能なグッズ・ノベルティ制作に向けて、Topが提案できるエコ素材について、SDGsとの関わり、そのメリット・デメリットをご紹介し深掘りしていきます。
今回は「セルロース繊維」について深掘りしていきます
オリジナルノベルティ制作で半世紀近い実績をもつ当社・Topの視点ならではのヒントも盛り込んでいきますので、エコ素材選定の参考になれば幸いです。最後までお楽しみください。
セルロース繊維が貢献するSDGsの3つのゴール
セルロース繊維は、以下の3つのSDGsゴールに大きく貢献します。
目標12 「つくる責任つかう責任」:持続可能な生産消費形態を確保する
目標13「気候変動に具体的な対策を」:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標15 「陸の豊かさも守ろう」:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
早速、「ナゼナゼ」を深掘りしていきましょう!
セルロース繊維とは
今回、 「エコ素材」として取り上げているセルロース繊維ですが、その大前提となる「セルロース」を明確に説明できる方はどのくらいいらっしゃいますか?
お恥ずかしながら、私自身、今回のコラム投稿以前は「セルロース?!」でした。聞き慣れた単語ではありますが、一言で説明せよ!と言われると戸惑ってしまう、その程度の理解でした。
まずは、セルロースって?
では、ここで簡単におさらいをしておきましょう。
セルロースは、植物細胞の細胞壁や繊維の主成分であり、地球上で最も多く存在する炭水化物(多糖類)です。人類が摂取する食物繊維の多くもセルロースです。植物中でセルロースは繊維状に 存在しており、セルロース繊維は古くから紙、綿として利用されています(参照元:環境省)。
なるほど!
これで安心して、エコ素材として深掘りしていけそうです(笑)。
ちなみに、自然界の植物質の1/3を占めるそうです。
セルロース繊維の種類
植物細胞の主成分で食物繊維の一種である「セルロース」。
そしてセルロース繊維とは、その名の通り、主成分がセルロースからなる繊維です。その特徴としては、以下が挙げられます;
- 親水性であるため、吸水性や吸湿性が高い
- 土に還る生分解性があリ、環境に優しい(必要条件あり)
主なセルロース系繊維の種類
植物繊維:植物から採取される天然繊維の総称 例)綿・麻
再生繊維:原材料を溶解し、繊維状に再生させて作られる繊維 例)レーヨン
アセテート:木材パルプを主な原料としたセルロースに酢酸を結合させて作られる半合成繊維
セルロースナノファイバー:セルロースを主成分とする超極細繊維
それぞれ異なる特徴を備えていますが、全てセルロースからできています。
SDGsで注目されるセルロース スポンジワイプ
多様な種類を備えたセルロース系繊維ですが、今回のテーマである「エコ・SDGsを意識したモノづくり=サステイナブルな(持続可能な)モノづくり」から、この投稿では「セルロース スポンジワイプ」に焦点を当てて、さらに深掘りを進めていきたいと思います。
最近、SDGs視点で注目されている「セルロース スポンジワイプ」。
その素材は100%天然素材の「セルロース」と「コットン」です。
そんな「セルロース スポンジワイプ」の特徴は;
その高機能性がハンパない!
- セルロースの特徴である親水性が格段に高い吸水性を実現
- 吸水すると強度が上がるコットンが、セルロースの弱点(水に触れると強度が下がる)を補完
- 速乾力があり、抗菌作用がある
- 軽量で片手でも簡単に絞れる
- 油汚れにも強い
- 煮沸消毒OK、洗濯機でも丸洗いできる丈夫さを備えている
そして、共に土に還る生分解性も備えた素材からできた、自然に優しい、まさにサステイナブルなモノづくりと言えるでしょう。
誰にだって弱点はある?!
そんなパワフルなセルロース スポンジワイプですが、弱点の一つや二つは誰にだってあります(?!擬人化 笑)。
その点もきちんとお伝えし、理解していただいた上で、貴社ブランディングの一環となるCSR活動に向けたグッズ制作に繋げていただきたいと思います。
では、どんな弱点かというと・・・
乾燥状態では硬くてシワシワになり、変形する
速乾力があり、抗菌作用があるため、乾燥時は硬くなります。
そのため、見栄えが良くないとコメントされるユーザーもいらっしゃるようです。よくある話ではありますが、メリット・デメリットが表裏一体となっている、でしょうか。
ですが、干すときに平らに叩いて伸ばしておく、とか、北欧のキッチンのように洗濯バサミで干して、インテリアの一つとして溶け込ませてしまう(もともとスェーデンが発祥の地ですし)とかすれば、乾いた後も決して見栄えは悪くないと思います。いかがでしょうか。
何事も見方一つ、工夫一つですね!
濡らさないと使いづらい
優れた速乾力のため、通常は硬い状態で保管されています。なので、濡らさないと、確かに手にはフィットしづらいかと。
ですが、そもそも食器洗いや台拭きとしての利用が最も一般的なわけですから、使った途端にわずかな水分でもあっという間に吸収し、次の瞬間には手にジャストフィットしてますよね(笑)。
むしろ、この速乾性の高さがカビや匂いの発生を抑え、非常に衛生的であることが、特にキッチン周りのグッズとしてはメリットとして実感いただけるはずです。
ポリウレタンスポンジと比べ、価格が高い
100円ショップなどで売られているポリウレタンスポンジは、現在、多くのユーザーに使われています。ある程度使って古くなれば、捨てて、次の新しいスポンジを買えば良い、まさにそんなことが気軽にできる価格帯です。
一方、セルロース スポンジワイプは原料が地球上に存在する有限資源。人工的に製造されるウレタンスポンジよりは、多少価格は高めに設定せざるを得ません。
ですが、この行動パターンこそがSDGs17ゴールを達成する上で、変えていかなければならない一つではないでしょうか。
そもそもポリウレタンスポンジはポリマー(プラスチック)からできています。そのポリウレタンスポンジを、使っては新しく買い替えるという行動パターンは、脱プラスチックゴミの削減を目指すSDGsに逆行してます。
また一見お安く思えるポリウレタンスポンジですが、その機能、耐久性、衛生面などトータルで考えると、本当にお得なアイテムはどちらなのか、ぜひ一度きちんと比較してみたいと思います。
多岐にわたる使い途:「ふきん」だけじゃない!
ハンパない高機能性と、多少の弱点(?)も備えたセルロース スポンジワイプですが、その活躍の場もまたパワフル!です。
吸水性、速乾力、抗菌作用、油汚れに強いなどの特徴を活かして
- 食器洗い用のスポンジ
- 食器拭きや台拭き
- 野菜や食器・鍋の水切りマット
- 調理台やコンロ周りの掃除 などなど
右手に洗剤を付けたセルロース スポンジワイプを持ち、
左手に乾いたセルロース スポンジワイプをかまえ、
汚れを落としては、瞬時に拭き取るまさに二刀流!!(笑)
(左利きの方であれば、両刀使いも可能?!)
あっという間に調理台やコンロ周りが綺麗になること間違いありません。
そんなパワフルなセルロース スポンジワイプでも使い込めば、汚れも目立ち、へたって来るのは当然です。
そんな時はすでにお伝えしたように、煮沸消毒をすればまた元気に活躍してくれます。洗濯機での丸洗いもOK!
(ちなみに、セルロース スポンジワイプのもう一つの魅力は、プリントができるためそのデザイン性の高さ。漂白剤の使用は控えた方が良さそうです。)
こうして、繰り返しご利用いただいた頃には、それなりに劣化してきているでしょう。
ではそのまま土に還す?
ちょっとお待ちください!まだまだ使い道はあります!!
そんな時は、
まだまだある使い道:
- 車の洗車
- 床拭きの雑巾代わり
- 小さくカットしてコースター(汚れた部分を除いて)などなど
サステイナブルなモノづくりの代表アイテムらしく、最後まで使い切ってあげてください。
Top取り扱い生地の紹介
セルロース繊維種類でご紹介しました、
植物繊維、再生繊維、アセテート、セルロースナノファイバーのうち、
現在、Topでお取り扱いしている生地は、植物繊維です。
パルプ由来の食物繊維のセルロースに、補強繊維として綿(コットン)といった天然繊維を加えた天然素材100%のセルロース スポンジワイプを取り扱っています。
貴社CSR活動の一環としてのノベルティ制作
天然素材100%の素材でできた「セルロース スポンジワイプ」の深掘りはいかがでしたか。
「セルロース スポンジワイプ」弱点(?)でも触れましたが、このアイテム利用の普及そのものが、プラスチックごみのSDGsを推進する貴社CSR活動の一環にもなり得ると考えます。
また、耐久性にも優れた「セルローススポンジワイプ」を貴社のお客様に長くご利用いただくことで、貴社への親近感が更に増す効果も期待できそうですね。
SDGs目標の達成に近づく第一歩となる「セルローススポンジワイプ」
エコ素材によるアイテム制作が、企業としてSDGs目標へ近づくための最初の一歩であることは、皆さん、お分かりの通りです。ですが同時に、貴社のエコグッズをより多くのユーザーに使っていただくことが本当の意味での第一関門である点も忘れてはならない重要なポイントです。
そこで今回は、どこの家庭にも必ず一つや二つはある「スポンジ」に焦点を当ててみました。
ウレタンスポンジだけでなく、多くの家庭で使用されるネットスポンジ、アクリルたわし、メラミンスポンジなど全てプラスチック素材の一種です。それらを使い捨てる行動パターンはもちろんですが、それらを日々使用している間にも、小さなプラスチック粒子・繊維・カスが水をつたって、私たちの大事な海を汚していきます。
SDGsゴールの実現に不可欠なプラスチックフリーな社会を実現するために、ほぼ万人が使っている食器洗いスポンジを、貴社のオリジナル「セルローススポンジワイプ」に置き換えていただくことから、貴社主導でのSDGs目標の達成に向けた最初の一歩にしてみませんか。
「エコ素材」の深掘り時にはあまり触れませんでしたが、貴社CSR活動の一環としてのノベルティ制作となると、アイテムへの印刷(プリント)はとても重要なポイントです。
貴社の想いをこめた印刷(プリント)はもちろん、デザインサポート、ご予算に合わせたサイズ、エコグッズとしての包装形態など、貴社の不明点の解消やご希望への対応の全てをTopにお任せください。
ご連絡をお待ちしています!
お時間あれば、以下特集サイトもご覧ください
エコ・SDGsノベルティグッズ制作 | オリジナルグッズ・オリジナルノベルティなら株式会社トップ (sp-top.com)
執筆者
株式会社トップ代表取締役 岡本 将
販売雑貨・ノベルティ・資材のオリジナルグッズ制作お任せください。
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