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エコ素材 深掘りコラム<フェアトレードコットン>

「エコ素材 深掘りコラム」では、昨今、企業のCSRの一環として注目されているSDGsの視点で、ノベルティに取り扱える生地の特徴や、そのメリット・デメリットなどについてご紹介しています。

 

それではまず、エコ・SDGsを意識したモノづくりとは何でしょうか?

 

ズバリ、サステイナブルな(持続可能な)モノづくりです。

となるとやはり、オーガニック、フェアトレード、再生・リサイクルは切り離せない領域になります。

 

そこで今回の「エコ素材 深掘りコラム」では、人と自然が調和した持続可能なグッズ・ノベルティ制作に向けて、Topが提案できるエコ素材について、SDGsとの関わり、そのメリット・デメリットをご紹介し深掘りしていきます。

 

まずは7000年以上も昔より人間と関わりをもつコットンについて、SDGsの視点から、以下の3つのカテゴリに分けて深掘りします;

 

ーオーガニックコットン

ーフェアトレードコットン

ー再生コットン(リサイクルコットン)

今回はフェアトレードコットンについて、SDGsとの関わり、そのメリット・デメリットをご紹介します。

 

オリジナルノベルティ制作で半世紀近い実績をもつ当社・Topの視点ならではのヒントも盛り込んでいきますので、エコ素材選定の参考になれば幸いです。最後までお楽しみください

フェアトレードコットンが貢献するSDGsの8つのゴール

「フェアトレード」

聴き覚えはあるがあまり具体的には理解していない、と感じられる方が少なくないのではないでしょうか。

一方、途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されているのを見かけたり、実際、購入された経験はお持ちだと思います。

その驚くほど安い価格は、生産者への不当な対価や生産効率を上げるための過剰な農薬使用によって実現されていたり、そのために環境破壊や生産者の健康被害を生み出す事態を起こしています。

 

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フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

出典:フェアトレード ジャパン

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上記の考えに基づいて生産される「フェアトレードコットン」は、ほぼすべての17SDGsゴールに関係していますが、同コットン生地を活用した貴社アイテム制作は、特に以下8つのSDGsゴールに貢献につながります;

 

1.貧困をなくそう

2.飢餓をなくそう

5.ジェンダー平等を実現しよう

8.働きがいも、経済成長も

12.つくる責任つかう責任

13. 気候変動に具体的な対策を

  (⇒国際フェアトレード基準にて、有機栽培を推奨するため)

16. 平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう

 

フェアトレードコットンの問題点?!

フェアトレードは、「サステナブルな世界の実現を目指す取り組み」です。フェアトレードコットンはその取り組みにおいて生産されます。

 

私たちが住む世界、地球を守るための素晴らしい取り組みである一方、フェアトレードコットンには各種アイテムを制作する私たちTopの視点からは、いくつか問題点があると考えます。

 

企業のCSRの一環として注目されているSDGsの視点で、ノベルティに取り扱える生地の紹介として始めた「エコ素材・深掘りコラム」の冒頭から問題点をお伝えするのは、本末転倒ではないかとご指摘を受けそうですが(笑)、貴社ブランディングへの想いをフルサポートする制作メーカーだからこそ、事前にお伝えさせてください。

フェアトレードコットンの基準は曖昧

【国際フェアトレード認証】ラベルを制作アイテムに付ける場合は、各種基準を遵守する必要があります。

ですが、【国際フェアトレード基準】を満たしていなくても「フェアトレードコットン」「フェアトレード商品」と名乗るのはNGというルールは存在しません。

【国際フェアトレード基準】を遵守している企業も勿論ありますが、実際は【国際フェアトレード基準】とは異なるルールを運用している企業少なくないのが現状です。

 

複数のフェアトレード基準が存在する事実、つまり基準自体は曖昧である点は、ユーザーだけでなく多くのアイテム制作を検討される企業ご担当者様にも知られていません。

企業のCSRの一環として展開する場合、最も理解しづらく明確な理解が必要であるといえます。

 

オーガニックコットンである必要はない

前回ご紹介した「オーガニックコットン」。

「フェアトレードコットン」とその生産過程などから似たイメージを抱きやすいですが、ある意味「似て非なるもの」です。

 

「フェアトレードコットン」は、綿花栽培方法について、【国際フェアトレード基準】のルールに縛りがありません。

「オーガニックコットン」の推奨はされていますし、プレミアム価格で購入するサポートはありますが、「オーガニックコットン」栽培の基準を満たしていなくても「フェアトレードコットン」と名乗れます。

 

「フェアトレードコットン」は、人権保全の支援を最優先とする取り組みであり、環境保全はその結果もたらされる二次的メリットです。

そのため、特に貢献する8つのSDGsゴールにも、環境保全関連(オーガニックコットンで掲載されていた4つのゴール)が含まれていません。

 

一方、「フェアトレードコットン」かつ「オーガニックコットン」双方の認証を得ている生地も存在するため、ユーザーや制作者は容易に勘違いしやすい。

企業のCSRの一環として展開する場合、企業の視点・立場を明確にすることが重要となるため、注意を払うべきポイントといえるでしょう。

いささか曖昧な点はあるものの、「サステナブルな世界の実現を目指す」素晴らしい取り組みである点は間違いありません。

「フェアトレードコットン」が注目される理由は、感じていただけたと思います。

貴社CSR活動の一環としてのノベルティ制作

イギリス・ドイツ・アメリカは、フェアトレード先進国といわれています。実際、1人当たりのフェアトレード商品購入額をみると、欧州各国のほとんどがフェアトレード先進国です。

 

日本は、札幌市、熊本市など6つの自治体、市民団体が「フェアトレードタウン運動」を推進しているものの、残念ながら、国や大半の自治体は、未だに重要政策として積極的に動いているとは言い難い状況です。

 

数値で比較すると、日本では1人当たりの「フェアトレード商品」の年間購入額は、例えば、スウェーデンと比べると1/50という2017年調査結果あります。

また2019年調査によると、日本ではフェアトレードの認知度が30%代、イギリスでは80%代と大きく差が開いているのが現状です。

 

フェアトレードへの認知・理解度が低い日本の消費者に、ただ単に「フェアトレード商品を購入してください」と宣伝しても、その効果はかなり限られるでしょう。なぜなら、価値の共感・共有が現時点では十分にできていないわけですから。

実際、認知度が低い現状を知って「フェアトレードコットン・アイテム」を販促ノベルティとして制作することを見送られる企業様も多いのも残念ながら事実です。

 

ホワイトスペース?! 国・自治体としてフェアトレードが積極的に展開されていない今だからこそ

 

ですが、採用される企業様が少ない今だからこそ、貴社の企業姿勢を際立たせてくれる可能性・チャンスがあるのではないでしょうか。

 

「フェアトレードコットン」商品アイテムを制作、販促ノベルティとして活用することで、貴社CSR活動の一環として「フェアトレード」認知度アップに貢献されることで、他社との差別化に繋がるとお考えであれば、『モノ創り』のプロ集団としてTopは全力でフルサポートします!

 

 

「フェアトレードコットン」の最終ゴールは?

 

「フェアトレードコットン」の生産において、主な途上国の生産者を支援する意味合いが強い「フェアトレードコットン」ですが、最終ゴールは、「フェアトレードコットン」という名称が使われなくなる社会ではないでしょうか。

 

と言いますのも、「フェアトレード」は「フェアでないトレード」を是正する取引方法です。フェアが当然の世界となれば、名称自体が不要となるでしょう。

 

一方で自由経済圏においては、「業務効率の向上によるコスト削減」「新たな生産手法<イノベーション>を生み出す」ことが良しとされ、活発な経済活動であると認識・推奨されることを考えると、その行動を阻害する可能性も否めません。「フェアトレード」を通じて、生産者、しいては途上国が豊かになり、フェアトレード自体、その啓蒙の必要性がなくなり、輸入国と輸出国が対等な貿易取引を行うことができる段階に到達するまでには時間がかかることでしょう。

 

言い方は悪いかもしれませんが、「フェアトレード」を通して小さな子供の手をつなぎ寄り添い一緒に階段を上っていく、そして立派な大人になっていただく。それは同時に、世界・地球を一緒に住みやすくする信頼できる仲間を増やすことに繋がる、このようなイメージで「フェアトレード」を捉えていただいても良いのではないでしょうか。

社会貢献・世界貢献の一環として、貴社の「フェアトレードコットン」アイテムを企画検討・制作する。

 

私たちTopと一緒に貴社の商品・サービスに繋がるストーリーづくり、ノベルティアイテム制作をお任せいただければ幸いです。

以下問い合わせフォームもしくはお電話にてお問い合わせお待ちしております。

 

お時間あれば、以下特集サイトもご覧ください

エコ・SDGsノベルティグッズ制作 | オリジナルグッズ・オリジナルノベルティなら株式会社トップ (sp-top.com)

 

 

 

岡本 将

執筆者

株式会社トップ代表取締役 岡本 将

販売雑貨・ノベルティ・資材のオリジナルグッズ制作お任せください。
海外生産による大量ロット制作から国内生産による小ロット制作まできめ細やかに対応いたします。
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