キャラクターグッズとアニメグッズの5つの違い・異なる制作の方向性

目次
キャラクターグッズとアニメグッズの違いを理解し、効果的な商品戦略を立案することは、企業の商品開発担当者様やマーケティング担当者様にとって非常に重要です。今回は、両者の特性や市場アプローチの違いについて、数多くグッズ制作をお請けしている私たちTopが、実践的な戦略立案のヒントを提供できればと思っております。
似て非なるもの?!
キャラクターグッズとアニメグッズは、一見似ているように思われるかもしれませんが、その販促アプローチや市場戦略には大きな違いがあります。
キャラクターグッズは個々のキャラクターに焦点を当てるのに対し、アニメグッズは作品全体やそのストーリー、世界観を反映させることが多いのです。一つの作品においても、キャラクターグッズとして展開させる場合と、アニメグッズとして展開させる場合、また両者の特性を組み合わせることでさらに強い相乗効果を生み出す場合もあるでしょう。一種のベン図のような関係性と考えます。
ですから、キャラクターグッズとアニメグッズの違いを理解し、効果的な商品戦略を立案することは、企業の商品開発担当者様やマーケティング担当者様にとって非常に重要となります。今回は、数多くグッズ制作をお請けしている私たちTopの学びや気づきが、両者の特性や市場アプローチの違いに関する実践的な戦略立案のヒントになればと考え、記しました。
キャラクターグッズとアニメグッズの5つの重要な差異
そもそも、ターゲット層が異なる
ですから、当然、アピールポイントも異なってきます。
キャラクターを起点に制作されるキャラクターグッズは、幅広い年齢層に向けて制作されることが多く、キャラクターの可愛らしさや親しみやすさがアピールポイントとなります。例えば、サンリオのキャラクターグッズは、子供から大人まで幅広い層に支持されています。また最近、キャラクターグッズからの多角的展開の成功例としてよくメディアで取り上げられている「たべっ子どうぶつ」もまさに好例でしょう。
一方、アニメーション、略してアニメは、生命のない動かないものに命を与えて動かすことを意味します。特に日本のアニメは、独自のスタイルや表現方法を備え、世界中で愛されていると言われます。
そのアニメを起点とするアニメグッズは、特定のアニメファンをターゲットとし、作品の細部や物語の要素を取り入れることで、より深い愛着を持つファンに訴求するのがアピールポイントとなります。「鬼滅の刃」や「名探偵コナン」などの人気アニメグッズは、作品の世界観を反映した商品展開で、コアなファンの心を掴んでいます。
特にアニメの【場面写】を使った「鬼滅の刃」や「名探偵コナン」などのアニメグッズは非常に人気の高い商品群として確立しています。
だからデザインアプローチも異なる
キャラクターグッズのデザインは、キャラクターそのものの魅力を最大限に引き出すことに重点を置きます。そのため、キャラクターの表情やポーズのバリエーションを豊富に用意し、様々な商品カテゴリーに展開しやすい特徴があります。それはアニメから端を発したキャラクターグッズであっても同様です。
ポケモンのグッズ展開は、この戦略の成功例と言えるでしょう。
対照的に、アニメグッズは作品の世界観やストーリーの重要なシーンを反映させたデザインが多く、ファンの共感を得やすい商品展開が可能です。
例えば、「進撃の巨人」の立体機動装置をモチーフにしたアクセサリーや、「ハイキュー!!」のユニフォームデザインを取り入れたスポーツウェアなどが人気を集めています。極めつけは、いわゆるアニメ内のシーンを再現した【場面写】フィギュアとも言えるでしょう。
そして商品の寿命も異なる
ですから、市場戦略も同じではありません。
キャラクターグッズは、そのキャラクターの人気が続く限り長期的な販売が可能です。そのため、定番商品のラインナップを充実させつつ、季節や流行に合わせた新商品を投入する戦略が有効です。ディズニーキャラクターグッズは、この長期的な戦略の成功例と言えるでしょう。
一方、アニメグッズは作品の上映・放送期間や話題性と密接に結びついているため、比較的短期間での集中的な販売戦略が重要となります。新作アニメの上映・放送開始に合わせたグッズ展開や、重要なストーリー展開に連動した限定商品の発売など、タイミングを重視した戦略が求められます。「鬼滅の刃」の劇場版公開に合わせた大規模なグッズ展開は、この戦略の成功例です。
コラボレーションにみられる差異
キャラクターグッズは、キャラクター同士のコラボはもちろんですが、他のブランドや商品とのコラボレーションが比較的容易です。なぜならキャラクターの知名度や親しみやすさを活かし、異なる市場へのアプローチが可能だからです。例えば、サンリオキャラクターと化粧品ブランドのコラボ商品は、新たな顧客層の開拓に成功しています。また不二家のロングセラーお菓子・「ミルキー」は、25周年を迎えたキャラクター・「しろたん」とのコラボを実現、顧客層の広がりを実現させる好例といえるでしょう。因みに同コラボでは、ぺこちゃんと「しろたん」がお友達になる、というストーリー性も広がるというおまけつきです。ポップアップストア戦略も効果的に活用されています。
アニメグッズの場合は、コラボレーションはより作品の世界観やストーリーに沿ったものが求められます。例えば、「ジョジョの奇妙な冒険」と高級ブランドのコラボレーションは、作品の独特な美的感覚を反映させることで話題を呼びました。
キャラクターグッズによるコラボレーションとは異なる相乗効果を生み出すと言えるでしょう。
マーケティング戦略
以上の差異から、マーケティング活動における主軸的な視点も異なります。
キャラクターグッズのマーケティング戦略は、キャラクターの認知度向上と親しみやすさの訴求が中心となります。SNSを活用したキャラクターの日常的な発信や、実店舗でのキャラクターイベントなどが、キャラクターの推し活を促進し、効果的です。
アニメグッズのマーケティング戦略では、作品への深い理解と愛着を持つファンとのエンゲージメントが重要です。作品の設定やストーリーに基づいた限定イベントの開催、声優やスタッフとのファンミーティング、作品の世界観を再現した期間限定ショップなど、ファンの没入感を高める施策が有効です。
両者の特性を活かした効果的な商品展開
キャラクターグッズとアニメグッズの違いを深く理解し、それぞれの特性を活かした戦略立案が重要です。キャラクターグッズでは、キャラクターの魅力を最大限に引き出し、幅広い層に長期的にアピールする戦略が有効です。
一方、アニメグッズでは、作品の世界観やストーリーに深く共感するファンに向けて、タイミングを重視した集中的な展開が重要となります。
両者の特性を組み合わせることで、より幅広い顧客層にアプローチしつつ、コアなファンの満足度も高めることができます。例えば、人気キャラクターを起用したアニメ作品のグッズ展開では、キャラクターの魅力を活かしつつ、作品の世界観を反映させた商品ラインナップを用意することで、両方の利点を最大限に活用できます。
さらに、デジタル技術の進化に伴い、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を活用した新しいグッズ体験の創出や、NFTを活用したデジタルコレクタブルの展開など、新たな可能性も広がっています。
商品開発担当者やマーケティング担当者は、これらの違いを十分に理解し、ターゲット層のニーズや市場動向を見極めながら、最適な商品戦略を立案することが求められます。常に変化する市場環境に柔軟に対応しつつ、キャラクターやアニメ作品の本質的な魅力を損なわない商品展開が、長期的な成功につながると考えます。
私たちTopでは、キャラクターグッズ制作、アニメグッズ制作ともに多くの制作実績がございます。販売中の実績紹介はお客様企業との契約上お見せできませんが、販売終了済の制作実績については、ご連絡いただき直接対面であれば、当社コンサルティングセールス担当によるご紹介が可能です。
(※過去の制作実績であってもHP掲載は勿論、メール・郵送などによる制作実績のご紹介はできませんことご承知おきください。)
キャラクターグッズ制作・アニメグッズ制作の商品開発ご担当者様、マーケティングご担当者様に、先ずは当社の制作実績をご覧頂きたいと思います。必ず何かしらの参考、気づきに繋げて頂けると考えます。お電話もしくは下記問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

執筆者
株式会社トップ代表取締役 岡本 将
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